精神的な負担を考慮しながら上顎臼歯部にインプラントを埋入した症例

60代女性です。初診時は右上大臼歯と左上大臼歯の欠損で部分入れ歯を入れていました。ご友人が当院でインプラント治療を受け、良く噛めるようになったということで、ご紹介で来院されました。
当初、インプラントは怖いとずっと思っていたそうです。CT検査をして口腔内写真を撮り、そのデータやレントゲン、模型を使って3回ほど医療面接を行いました。延べ4~5時間かけて話をしたところ、インプラント治療を受けようというお気持ちになったそうです。
検査の結果、左右とも上顎洞底拳上手術が必要だとわかりました。右側は他院で抜歯したばかりだったため、まず左から行いました。
とてもセンシティブで怖がりの方でしたが、静脈内鎮静法を用いることによりリラックスした状態で手術を受けることができたので、約1時間半で終わることができました。2本のインプラントを埋入し、6ヶ月後に新しい歯を作る予定です。

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今回、腫れも痛みもほとんどありませんでした。これは企業秘密ですが、手術前にある薬を投薬しました。(もちろん、臨床で使用を認められている薬です。)これまで、大学病院に勤める友人や、自分自身が手術していただいた先生と意見交換する中で有効な情報を得て、その薬剤を使用したところ効果抜群でした。今後この方法を積極的に取り入れていこうと思っています。
怖がりだった患者さんですが、オペ後は「次はいつ反対側をやるのですか?」と、治療に対し前向きになっておられるのには驚きました。
インプラント治療を行う際、下顎臼歯部や中間歯欠損などの15分程度で終わる手術から始めれば「インプラントって、こんなに簡単なんだ」と思っていただけるかもしれません。しかし、場合によってはこの症例のように高度の技術を要するアドバンス治療から始めなければならないケースもあります。患者さんの精神的な負担、心理状態も考慮して、その方に最も適した方法で治療を行うようにしています。

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