サージカルガイドを用いて行うインプラント治療の利点と欠点

審美領域に対するインプラント治療は、できるだけ抜歯時即時(イミディエイト)埋入で行いたいのですが、中には根尖部に病巣があったり、少しインプラント埋入の時期をずらす必要があったりするケースもあります。そのような場合は、1か月ほど後にアーリーインプラント埋入を行っています。
イミディエイトもアーリーインプラントも最近、審美領域ではサージカルガイドを使って埋入する方法をとっています。
利点としては、骨膜や歯肉を剥離しないでインプラント手術を行えるので、患者さんにとって非常に低侵襲だということです。ほぼ100%と言って良いくらい術後の疼痛や腫れがありません。この点は多くの患者さんが驚き、喜んでくださっています。
一方、欠点として考えられるのは、サージカルガイドが正確に制作されていなければ、埋入ポジションのずれが発生する可能性があるということです。
そのためにも、精度の高いCT検査、ガイド制作するための精密な印象と石膏模型が必要となります。また、
適切な埋入ポジションを考えた設計が重要です。
また埋入する深さによって、深度コントロールがうまく設計できないケースが考えられます。その場合は術中にX線検査を行って手術を進めていくこともあり、術者の経験と技術が求められます。
サージカルガイドを用いた場合、手術時間は非常に短く、1本あたり15分程度で終わります。審美領域に限らず、高齢者が増えている今の日本の状況を考えれば、今後はこのようなフラップレスで低侵襲の方法が求められていくのではないかと思います。






このページの先頭に戻る 医療法人社団 友生会 トップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA