審美領域においてインプラントの隣にインプラントを埋入した症例

50代の女性です。左上2番にインプラント治療を希望されました。
左上1番は、以前当院でインプラント治療を行っていますが、隣の2番が歯根破折で抜歯することになり、抜歯後即時埋入を行いました。
インプラントを埋入したタイミングは、抜歯直後です。サージカルガイドを用いて、できるだけ口蓋側に深く埋入しました。

この症例で難しかったのは、隣がインプラントだったことです。審美領域で、インプラントの隣にさらにインプラントを追加する場合、ある程度距離をあける必要があります。エビデンス的には、4ミリ以上と言われています。ただし、インプラントの種類を変えることによって間の距離を短くすることもできます。
オッセオスピードTXやアンキュロス、この7月から販売開始となったアストラテックインプラントシステムEVは、プラットホームスイッチングの構造を持っているため、インプラントとインプラントの距離をある程度短くすることが可能です。
幸いこの症例は、4ミリ以上距離が確保できたので、補綴しやすいXiveインプラントを埋入しました。
治療箇所がどのような状態なのかによって、歯科医は医学的見地に基づき、埋入するインプラントを正しく選択しなければならないと思います。

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