根尖性歯周炎の患者さんの審美領域にオッセオスピードEVを用いてインプラント治療を行った症例

30代の女性です。
右上側切歯の根尖性歯周炎による歯牙欠損に対し、インプラント治療を行いました。
根尖部そして口蓋部に珍しく大きな嚢胞がありました。一般的に、歯根嚢胞や根尖性歯周炎による炎症は唇側に進行するケースが多いのですが、この方の場合は口蓋側に進行したため、抜歯時即時埋入は行わない方が良いと考えられました。
抜歯して10日後にサイトプリザベーション(抜歯窩に人工骨を補填して骨の退縮を防ぐ方法)、それからコーンビームCTによる精査を行い、精密模型による歯牙支持型サージカルガイドを使用してインプラントを埋入することを計画しました。
この症例も、使用したインプラントはオッセオスピードEVです。


画像から、適切なポジション、適切な埋入深度(少し口蓋側、少し深め)に埋入されていることがわかります。
この時すぐにインプラントを用いて仮歯を作ることも考えられました。初期固定も35N・cmのトルク値は獲得できました。しかし根尖部の病巣が大きかったため3か月後にインプラントを用いた仮歯を装着して、患者さんの満足度を得られた後、最終的な装着物を制作していく予定です。
このように最近は審美領域におけるインプラント治療が非常に多くなっています。この症例も治療方法としては両臨在歯を削合もしくは支台歯形成してブリッジを装着する方法も考えられたのですが、やはり患者さんは健康な歯を削りたくないということでインプラント治療を選択されました。
当院は、多数歯欠損、無歯顎に対するインプラント治療も数多くあるのですが、最近はこういった審美領域のインプラント治療が増えているように感じます。
ほとんどのケースにおいて、天然歯ときれいに調和した歯を装着することができるので、多くの方にご満足いただいていると思います。

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