左下の臼歯部欠損に対しインプラントの埋入とGBRを行った症例


 60代の男性です。今年4月に左下の5番6番の臼歯部欠損に対し、インプラント治療を希望して来院されました。
 ところが5番部の骨は非常に著しく欠損していたため、1回法は断念し、吸収性のメンブレムとチタン製のタックを用いてGBRを行った症例です。
 3か月後、先にインプラントを埋入した6番部に上部構造を装着し、なおかつGBRを行った5番部にインプラントを埋入しました。

 このチタン製タックは、骨折の手術などを行う際に使うスクリューで、長さは3ミリ程度です。インプラントのメーカーでは扱っていませんが、私は全身麻酔下で骨切りなどの口腔外科手術を行う際にもよく使っていました。
 非常に固定が良く、材質もチタン製なので操作性も良いものです。このように歯科の材料だけではなく、耳鼻咽喉科や口腔外科で使用している材料も使っています。
 その後、骨がどのくらいできたか写真を撮ったので、骨の様子を確認することができました。

 手術時間は20分程度で終わりました。最近はできるだけ短時間に手術を終わらせるように努めています。特に夏場は患者さんが体力を消耗されていることが多いので、手術時間を短くして外科的侵襲度を少なくすることが重要だと思います。
 そのために、手術時間を短縮するには何が必要かを常に念頭において、手術にあたっています。
 具体的に言うと、手術する前に頭の中でイメージすることが重要です。どこに切開線を入れるのか、どうやって剥離するのか、どのポジションにインプラントを埋入するのか。どの手術にも必ずリスクファクターはあるので、それを回避するにはどうしたらよいのか。手術する前にまずイメージします。
 どんな仕事でも、おそらくスポーツでも、事前にイメージすることはオペレーターとして大切な準備だと思います。
 更にそのイメージが、手術をアシストしてくれる歯科医師、歯科衛生士、歯科麻酔医にうまく伝達されていること。そしてオペレーターが考えていることを、彼らが充分に理解できているということも、手術には重要なことです。

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