10年以上経過したインプラントのメインテナンスを再開した症例

60代の女性です。左上の7番(最後臼歯)が噛むと少し痛いということで来院されました。

上顎はこの歯以外全て当院でインプラント治療を行った患者さんで、既に10年以上経過しています。使用したインプラントは、フリアリット2、Xiveインプラント、そしてオッセオスピードTXです。

今回の主訴である左上7番は、急性根尖性歯周炎だったため、次回抜歯することになりました。

この抜歯する歯は、欠損してもとくにインプラントを入れる必要は無いですが、メインテナンスの期間が開いたため、今後は3か月に一度くらいはメインテナンスに来てくださいとお話しました。

これだけ25年以上インプラント治療に携わっていると、この患者さんのように10年、15年以上前に自分が治療した症例に出会うことがよくあります。

この患者さんの上部構造を、もし一時的に取り外してクリーニングするということになったら、ご自分が総義歯であることを実感し、インプラント治療によって自分の歯があるかのように生活していることに気づかれるのではないでしょうか。そのくらい自分の歯のように普通に噛めるので、却ってメインテナンスを忘れてしまうケースもあるようです。

メインテナンスの必要性を伝えて、患者さんの歯に対するモチベーションを上げることも歯科医の役割ではないかと思います。

このページの先頭に戻る 医療法人社団 友生会 トップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA