上顎臼歯部に対し、上顎洞底挙上手術を行わないで長いインプラントを埋入した症例とショートインプラントを使用した症例

60代の女性です。上顎臼歯部にインプラント治療を希望して来院されました。

この方は特殊なケースで、上顎洞底挙上手術を行わなくても、13ミリの長いインプラントを埋入できました。しかも女性です。

こういったとてもラッキーなケースも中にはありますが、やはりデータを見ると、上顎臼歯部においては約6割以上が何らかの骨造成を行わなければインプラント埋入が難しいと考えられます。

最近はいろいろなメーカーからショートインプラントが発売されています。ただ残念なことに、その臨床的なデータもエビデンスも、5年程度の短いものしかありません。

上顎臼歯部に対するインプラント治療を行う際は、患者さんとよくコミュニケーションを取り、ショートインプラントを埋入するのか、上顎洞底挙上手術を行って長いインプラントを埋入するのか、それぞれのメリットとデメリットを充分に説明して選択するようにしてます。

ショートインプラントが悪いということではありません。ひとつ、紹介したい症例があります。
15年前に上顎洞底挙上手術を行い、13ミリのインプラントを埋入しました。その後、その方はたまたま反対側にインプラント治療が必要になりました。
最初のインプラント治療は年齢が60代でしたが、反対側は15年経過して80歳を超えていました。80代の方にインプラント治療を行う際は、できるだけ低侵襲な治療に留めます。
ご本人はショートインプラントを選択され、私も同様の判断をしてショートインプラントを埋入しました。
その後、5年が経過しましたが、両側とも全く問題ありません。
今後ショートインプラントについてもう少し長期的な経過を見て、国内外の論文にも目を通して、治療法の選択を行っていきたいと思います。

「サイナスリフト VS ショートインプラント」 症例

黄枠—19年前、サイナスリフトを行いインプラント(フリアリット2)を埋入
青枠―5年前、患者さまが低侵襲のオペを希望され、ショートインプラント(アストラ)を埋入

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