第49回日本口腔インプラント学会学術大会に参加しました


9月20日(金)~22日(日)、福岡国際会議場で日本口腔インプラント学会学術大会が行われました。
20日(金)の16時から18時まで専門医教育講座が行われ、出席してきました。
毎年、この専門医教育講座はテーマが変わります。昨年は、デンタルテクノロジーというテーマで、口腔内スキャナーを用いたCAD/CAM冠の作成、もしくはインプラント上部構造の作成についての話でした。
一昨年は、BP剤の投与を受けている患者さん、骨粗しょう症の治療を受けている患者さんに治療を行う際の注意点についてでした。
今年は、「インプラント治療における多(他)職種との連携」がテーマで、九州歯科大学附属病院副病院長細川隆司先生のお話は、とても興味深いものでした。
その講義の概要は、次のようなことです。
当院もそうなのですが、20年以上インプラント治療を行っていると、20年以上前にインプラントを埋入した患者さんが要介護状態になる、もしくは介護施設に入所されるケースがあります。
介護施設の職員の方や介護をするご家族から、インプラントを埋入している高齢者の口腔ケアや衛生指導をどうしたらよいのかわからない、難しい、場合によっては、外して欲しいとまで言われることがあるということです。
しかし、インプラントを埋入している高齢者は、インプラントだからこそ好きなものを良く噛んで、おいしく食べられたのであって、それを撤去するのは患者さんの生活にとって幸せな事なのか。つまり、インプラントの口腔ケアが重要であり、介護など他の業種との連携が必要であるというお話でした。
20年、25年と長期にわたってインプラント治療を行っている歯科医にとって、他業種との連携は重要な課題です。
施設の職員の方は、インプラントについてよくわからなければ、どの歯科医院で治療を受けたかをご本人またはご家族から聞いて、その歯科医院に相談してほしいと思います。当院としても、インプラントを埋入している方の口腔ケアを指導させていただくことも考えたいと思います。
そしてもう一つ、今回福岡に行った理由があります。私の息子山口友輔がこの学会で発表するということで、どんな発表をするのか気になり聞いてきました。
21日(土)、日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座の代表としてプレゼンテーションしました。演題は、「骨誘導能を発揮する二相性骨補填材の開発~各骨補填材顆粒の表面性状と析出物のFT-IR分析~」です。 
いつもお世話になっている又賀元教授、松野教授にもお目にかかり、ご挨拶してきました。
その後、企業展示コーナーに行くと、デンツプライシロナ社の北本社長と井上インプラント事業部長にお会いしました。口腔内スキャナーを手に持たされ、記念撮影しました。北本社長は、年始にも当院までわざわざ挨拶にお越しくださった方です。

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