アドバンステクニックを使った上顎洞底挙上手術

こちらは、インプラントのアドバンステクニックを使った症例です。



左上の奥歯が無いので、インプラントで何とか治療してほしいと来院されました。上顎洞底挙上手術をしなければならないのですが、その挙上手術の際、その場でインプラントを打てるところと、すぐには打てないところがありました。
なぜアドバンスかというと、歯槽骨頂から上顎洞底部までの距離が5ミリ以下の場合は骨の造成を行い、4~6ヶ月後に、またCTなどで検査してからオペをしなければなりません。
この方は、4番部と5番部はその場でインプラントを埋入しましたが、6番部については、まず骨の造成を行い、数ヶ月後に骨が完全に造成されたのを確認して、インプラントを埋入する2回法で行いました。
◆施術前 パノラマ写真
110330_before.jpg
◆施術後 パノラマ写真
110330_after.jpg
このように同じ上顎洞底挙上手術でも、患者さんの骨の状態などを充分理解して行わなければ、良い結果に繋がらないと思います。
最近の歯医者さんの中には、上顎洞底挙上手術をするだけで手いっぱいということもあるようです。少し余裕を持って手術できるとよいのではないでしょうか。
よく大学病院から若い先生方がこのような手術を見学に来られますが、勉強になり、とても興味深いとおっしゃっています。
◆上顎洞の粘膜を破かないように挙上した様子。
110330_1.jpg
◆4番部と5番部はXiveインプラントを埋入する一回法。6番部は、2回法の予定。
110330_2.jpg

このページの先頭に戻る 医療法人社団 友生会 トップページへ