サージカルガイド(エキスパティーズ)の現状

最近、いろいろなインプラントメーカー、例えばN社とかS社とか、当院が取引をしているM社などが、サージカルガイド(エキスパティーズ)の開発・改良を積極的に進めています。

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サージカルガイド(エキスパティーズ)とは、CTを使いコンピューターで得られたデータをもとに、インプラントの埋入の位置や深さなどを計算するもので、できるだけ短時間に治療計画通りにオペを行うことで、患者さんの負担を少しでも減らそうと作り出されたシステムです。
これを使ってオペを行う先生も徐々にふえていますが、ガイドが無くても正確に埋入できる先生が使って初めて有効なシステムです。
写真①②の方は下顎に歯が一本も無く、インプラントを多数埋入しなければならない患者さんでした。サージカルガイド(エキスパティーズ)には、骨支持型、粘膜支持型、歯牙支持型の3種類がありますが、私は粘膜支持型のガイドは否定的なので、骨支持型で埋入しました。

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写真①インプラント埋入直後のCT 3D画像
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写真②骨支持型エキスパティーズ

更に最近は、このサージカルガイド(エキスパティーズ)でオペをするだけではなく、このガイドによって示されたポジションにインプラントが必ず正確に埋入されることを前提に、インプラントが入った状態の骨モデルまで作ることができるようになりました。
つまり、CTと3Dの情報により、オペをする前にオペ後の模型までできてしまうのです。これはイミディエイトスマイルと呼ばれるシステムで、徐々に世間一般に広まりつつあります。

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イミディエイトスマイル模型
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骨モデル

この方法だと、一回のオペで多数のインプラントを埋入したあと、すぐその日のうちに仮歯をいれることができます。
ただ、この方法が必ずしもすべての症例に適応するとは限りません。なぜなら、インプラント手術をして、すぐそのインプラントに力を加えて良いかという問題があるからです。
私としては、イミディエイトローディング(抜歯時即時埋入法)という方法に必ずしも肯定的ではないのですが、症例によっては必要な場合も出てくるでしょう。その時にはこのシステムを使ってすぐに仮歯を作ることも、新たなテーマとなっていくのではないでしょうか。

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