この方は60代の女性です。
左下顎に大きな歯根囊胞(のうほう)がCT上でみとめられました。
この歯根囊胞(のうほう)は左下5番の根尖部より発生し大きくなったものと考えられます。CBCT(歯科用コーンビームCT)で精査したところ、下顎管(神経)に非常に近接していました。
通常開業医はこのような場合、大学病院を紹介するのですが、私は日頃から地域中核病院でこうした手術を行っています。患者さんも当院で受けたいということだったので、神経を損傷しないように注意しながら、慎重に囊胞(のうほう)を摘出しました。
インプラントや審美的な歯科治療だけではなく、このような口腔外科的な治療を必要とする患者さんも当院には数多く来院されています。こうした症例も含め、今年も頑張って治療を行いたいと思います。