アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例

前歯部の4本に対しアトランティスアバットメントを用いて上部構造を装着した症例です。
アトランティスアバットメントは現在、米国のボストンとスウェーデンにて製作されていますが、本症例のアバットメントはスウェーデンで作られたものです。
右側奥の臼歯部に埋入した2本のインプラントに対しては、従来からある既成のアバットメントを使って装着しました。

アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例01
アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例02
アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例03

今回使用したアトランティスアバットメントは、粘膜貫通部が非常に滑らかな面に削り出されていて患者さんの生体に良くフィットしています。
写真は、試しに患者さん説明用のXiveインプラントに装着してみたところです。

アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例04
アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例05
アトランティスアバットメントの利点と前歯部に装着した症例06

アトランティスアバットメントを用いることによる利点が幾つかあります。
まず、粘膜貫通部とアバットメントとの適合性が高いので、セット時の調整が非常にスムーズです。従って治療時間が短くてすみます。
また、アバットメントを装着する時、患者さんが痛がることが殆どありません。
尚、アトランティスアバットメントの素材には、チタン、ゴールド色のもの、ジルコニアの3種類があります。今回はチタン製のものを使いましたが、削り出しのアバットメントを作ることにより金属を大量に使うことがなくなりました。これはコストダウンにもつながります。
口腔内スキャナーというシステムは、既に日本でも何社か開発を始めています。国内で口腔内スキャナーの使用が認可されれば、今後はおそらく石膏模型を作るという工程をカットして、模型無しでいきなり上部構造の製作に移行できるのではないかと思います。
技工士さんの仕事は、今までは金属やレジン(プラスチック)を削る作業が主流でしたが、おそらく10年後には、コンピューター上でデザインするような治療に変わっていくのではないでしょうか。

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