私の印象に残ったインプラント治療 イミディエイトローディング(抜歯時即時埋入法)

今回は、イミディエイトローディング(抜歯時即時埋入法)により、入れ歯の煩わしさから解放された方の症例をご紹介いたします。



この方は、上下左右臼歯部が無く、ずっと入れ歯を使っていました。それも、保険扱いではなく、金属床という保険外のものでした。
しかし入れ歯は、どこか支えている歯がだめになると、また作り替え作り替えとなり、その都度5万円、10万円というお金が掛かかってしまいます。「これ以上、入れ歯にお金を掛けてもあまり意味がないな」と思うようになったそうです。
その頃、当院でインプラント治療を受けた友人が、固定式の歯にかえて気持ちよく食べたり飲んだりする様子を見たということで、来院されました。
CTで検査したところ、上顎の骨が薄く、骨移植が必要でした。とりあえず、下の歯から治療を始めることになりましたが、ご本人の希望は、できるだけ早く固定式に置き替えたいということでした。
そこで行った方法は、

  1. 最終的に使うインプラントの埋入位置(臼歯部)にまずインプラントを埋入する。
  2. 親不知のあたり(8番部)に短いインプラントを埋入する。
  3. 前述2.の短いインプラントと3番部の天然歯とを一時的に連結する。

そしてオペが終わったその場で、固定式の仮歯を入れました。
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この方法なら、オペをしたその日から普通に食事ができ、しかも取り外しの必要がありません。術後の腫れや痛みも無く、「こんなことなら、もっと早く来ればよかった」とおっしゃっていました。
この方は、その後、同じ方法で右側も行いました。
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最終的には、8番部に入れたインプラントは取ってしまうか、使わなくても良いと思っています。
後は、3カ月後に型取りをして、本来使うべきインプラントに最終的な補綴物を入れる予定です。この方法は、患者さんのQOL(生活の質)という意味においても、非常に有効なインプラント治療ではないかと思います。
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(術前パノラマ写真)

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(術後パノラマ写真)
この方のように、入れ歯を何度も作り直されたり、入れ歯がわずらわしいとお考えの方がいらっしゃいましたら、是非一度、インプラントについて当院までご相談ください。

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