上顎洞底挙上手術(耳鼻科医との連携例)

今回は、耳鼻科医と連携して上顎洞底挙上手術を行った症例についてご紹介いたします。



この患者さんは、40代の男性です。やはり、欠損補綴としてインプラントを希望して来院されました。
ところが半年ほど前、術前のCT画像で右側に上顎洞炎が認められ、すぐにインプラント治療を行うことができませんでした。口腔領域だけでなく耳鼻科領域もCTで検査したところ、まず耳鼻科医の治療が必要だとわかったのです。私の友人で、慶応大学医学部を卒業した先生に、治療依頼をしました。
半年ほどで、症状は非常に良くなりました。もちろん、その耳鼻科の先生は私の送ったCTデータを見て、内視鏡の検査も行いました。
2人で相談し、今の状態なら上顎洞底挙上手術も行える、手術がうまくいけば良い結果に結び付くという診断のもと、右上臼歯部にサイナスリフトを行い、前歯部の欠損にも一本インプラントを埋入しました。
110429_01.jpg
110429_02.jpg
110429_03.jpg
◆施術前 パノラマ写真
110429_before.jpg
◆施術後 パノラマ写真
110429_after.jpg
今はとくに、腫れも痛みもなく経過は順調です。 
私は上顎洞底を挙上した距離が何ミリかによって、次の段階に行くまで何カ月待つか決めています。
あと、インプラントを埋入した時の初期固定の強さ、つまり、どの位ガッチリ留まったかによって第二段階に進む時期を決定します。
この方の場合も、通常通りのステップを踏むことが出来るでしょう。

このページの先頭に戻る 医療法人社団 友生会 トップページへ