たばこが原因で抜歯窩の治癒が長引いた症例

今日、症例としてご紹介するのは50代後半の女性です。こちらは私も今までに体験したことのないケースでした。

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歯を抜いたのは昨年です。その3、4ヶ月後にインプラントを埋入しようとしたのですが、CTで検査してみると抜歯窩(歯を抜いた後の穴)の治癒が非常に遅く、骨が充分にできていない状態でした。
そこで更に3、4ヶ月待ってCTで画像診断し、これならインプラントができるという判断をしました。ある程度初期固定が取れたのでそのまま埋入し、インプラントの周囲に人工骨を入れて骨を造成。吸収性のメンブレムで人工骨を被覆しました。

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 この患者さんはどうしてこれほど治りが悪いのかと思っていたのですが、その原因はタバコでした。一日に2箱は吸うそうです。
やはりタバコはインプラントだけに関わらず、体の血流を悪くするのだということを痛感しました。
しかし手術では、無事インプラントを適切なポジションに埋入することができました。治癒するまで少し長めに待ちますが、最終的には良い歯が出来上がると確信しています。

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インプラント治療後パノラマレントゲン写真

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