骨幅が足りない部位に骨移植を行った症例

インプラントを埋入したいけれども、他院で骨の幅が足りないからインプラントはできないと言われ、当院を受診する患者さんがいらっしゃいます。
その部位が抜歯して数年たっている場合、私は骨移植を行います。

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術前にCT検査を行いますが、このCT画像には重要な要素が含まれています。下顎のオトガイ部から骨を板状に切り取るには、舌孔から入ってくるオトガイ下動脈との位置関係をCTで充分に精査して、採取しなければなりません。
この症例では、オトガイ部の外側の皮質骨を10mm×16mmの大きさでべニア板状に切り取り、骨幅が不足しているところにチタン製のスクリューを使って貼り付けました。

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自家骨の移植の場合は、自分の骨同士なので4~6ヶ月でしっかりと生着します。その後スクリューを抜いて、大きくなった骨にインプラントを埋入します。
私は15年以上前からこの方法で骨移植を行っています。最近はメーカーが直径の細いインプラントを開発したので行うケースは少なくなってきましたが、稀に、直径が細いインプラントでも埋入できないケースに遭遇します。
その場合は患者さんに治療方法を説明し、利点、欠点、期間などをお伝えして、充分なインフォームドコンセントを行ったうえで骨移植に移行していきます。

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