さまざまなメリットのあるインプラント治療ですが、"手術"という言葉が独り歩きをして不安や恐怖から治療をためらう方が多いようです。友生歯科医院では、そんなインプラント治療の不安を取り除くことに着目し取り入れ続けているのが「静脈内鎮静法」です。
術前・術中に静脈にリラックスできる薬を点滴で投与し、患者さんの不安感や緊張、恐怖を和らげる方法です。通常の局部麻酔では、痛みを感じなくても術中の音や話し声が聞こえ、それに対する恐怖が残ることもあります。静脈内鎮静法は「うたた寝」に似た状態で、遠くで音や声が聞こえるような感覚になります。
手術中も意識は残っているため、簡単な受け答えや会話も可能です。点滴を使いますので、同時に鎮痛剤や抗生物質、腫れを押さえる薬なども投与することができます。さらに、薬に健忘作用があるため手術中の記憶が残りにくいのです。
この方法で手術を受けた患者様は、9割以上の方が次回のインプラント手術の際にも再度静脈内鎮静法を望まれます。1本のインプラントを埋入するのに要する時間は15分から20分と短時間ですが、多数のインプラントを埋入する場合や、骨移植・上顎洞底挙上手術など1時間程度の手術の際には特に有効です。痛みも不快感もなく眠ったままで治療が受けられる、まさに夢のような方法といえます。
静脈内鎮静法は、メリットばかりではありますが、きちんとした体制のもとで行わなければなりません。
友生歯科医院で静脈内鎮静法を行う場合は、麻酔科専門医がBISモニターを使って患者様の脳波や脈拍を常時管理し、患者様が一番良い眠りの状態を保てるようにしております。
大病院では当たり前のBISモニターを個人歯科診療所で用いることは稀です。私たちは患者様の状態を第一に考え、術者と麻酔医、専門スタッフが一丸となり、安全で円滑なチーム医療を行っております。
「怖い!痛い!」というイメージを払拭、また感じさせないために「静脈内鎮静法」を行い、患者さんが眠っている間に手術を行います。安全に治療を行うために「BISモニタ」(写真)を使用し、脳波を測定し睡眠の深さや状態を常に管理しています。
大学病院では当たり前のBISモニタですが個人歯科診療所で使われるケースはほとんどない機材を、友生歯科医院では使用しております。
モニタ名:A2000XP
静脈内鎮静法に使用するお薬です。
経皮的動脈酸素飽和度計
当院のインプラント年間手術件数 | そのうち静脈内鎮静法を用いた手術件数 | 割合 | |
---|---|---|---|
2010年度 | 284件 | 131件 | 46% |
2011年度 | 330件 | 172件 | 52% |
2012年度 | 289件 | 161件 | 56% |
2013年度 | 308件 | 139件 | 45% |
2014年度 | 351件 | 154件 | 44% |