インプラントとは、失ってしまった自分の歯(永久歯)の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせを回復する治療法です。
入れ歯、差し歯とは違い、第2の永久歯が生えたような自然な仕上がりは、多くの方が若返りを実感するほどです。
永久歯は2度と生え変わりません。虫歯や歯周病で抜けてはじめて食べ物を噛む以外にも多くのものを失ったことに気が付くでしょう。口の中の違和感や自然な笑顔など・・・。
インプラントは生体との馴染みがよく形成外科や移植分野で幅広く用いられてきたチタン製の「人工歯根」のことを言います。いわば第2の永久歯。人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して治療する方法です。
● 第2の永久歯「インプラント」で、失った永久歯を取り戻す
失ってしまった自分の歯の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせを回復する治療法です。入れ歯と違い固定式であるためガタついたりせず、自分の歯のように噛めるようになります。インプラント治療を希望して、来院される患者さんは年々増えています。従来の治療法は、失った歯の両隣の健康な歯を削って、ブリッジにしてセメント固定します。しかし、インプラントを用いると、健康な歯は削らず残し、失った部分だけに人工歯根を埋め込み、その上にセラミック冠などを製作するなどクオリティの高い治療ができます。また、多くの歯を失った場合にも人工歯根を多数埋入することにより、義歯ではなく、固定式のセラミック冠などを装着することができます。
● インプラントと入れ歯との違い
インプラントの場合 |
入れ歯の場合 |
歯を一本失った場合 | |
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失った部分だけにインプラントを埋めますので、健康な歯を傷つけません。 | 失った両隣の健康な歯を削ってブリッジにして固定。 |
歯をたくさん失った場合 | |
入れ歯の床や金具の違和感が無く、バネをかけた健康な歯への負担もありません。 | 健康な歯にバネをかけて入れ歯を固定します。違和感がありバネをかけた歯にも負担がかかります。 |
歯を全て失った場合 | |
インプラントが顎の骨にしっかりと固定されますのでがたつきが無く安定します。 | 総入れ歯は歯肉との吸着力で支えています。がたつきをおこしやすく、味覚も損ないます。 |
歯周病の進行や長期間の入れ歯の使用などにより、歯を支える骨が痩せて、そのままではインプラントが挿入できないケースがあります。特に上顎の奥歯を支える骨は、もともと骨質が疎(骨がすかすかの状態)で、さらには粘膜に覆われた上顎洞と呼ばれる空間があるため、十分な長さのインプラントを挿入できません。この部分の欠損を補うため臨床に取り入れているのが上顎洞底挙上術(サイナスリフト)という手術法です。上顎洞へのアプローチとしては歯槽頂からのアプローチ(Osteotome Technique"オステオトームテクニック"によるソケットリフト法)と側壁からのアプローチ(Lateral window Technique"ラテラルウィンドウテクニック")に大きく分けられます。
友生歯科医院では難易度は高いが確実な結果が得られるため、この側壁からのアプローチ(Lateral window Technique"ラテラルウィンドウテクニック")を主に行っています。