ラテラルウィンドウテクニックでサイナスリフトを行った患者さんにアトランティスアバットメントを用いて上部構造を装着した症例

30代の男性です。
6か月前、左上の6番部にインプラントを埋入しました。

5番にはクラウン、7番には大きな修復物(アンレー)が入っており、両臨在歯は既に削られているので、ブリッジで良いとも思われました。
しかしこの患者さんは非常によく勉強された方で、ブリッジにするとつなげられた歯が早く傷む。やはり一歯欠損に対しては一歯でインプラントを埋入してほしい、残った歯を長くもたせたいということで、インプラント治療を選択されました。
6か月が経過し、サイナスリフトをして、上部構造を装着しました。
この症例の上部構造で用いたのは、CAD/CAMで製作されたアトランティスアバットメントです。

上顎臼歯部は粘膜貫通部が厚いため、既成のアバットメントで上部構造を作ると冠とアバットメントとの接触面が少なく、冠が外れてしまう可能性があります。
そのため、こうしたケースではアトランティスアバットメントを使って製作しています。
ただ、既成冠で歯を作ると1~2週間で出来上がるのですが、アトランティスアバットメントを使用すると3週間はかかります。
アトランティスアバットメントは、以前はスウェーデンとアメリカのボストンでしか作られていませんでしたが、今は東京にも製造工場ができたのでそちらに依頼しています。
ただ残念なことに、日本国内で作られるアトランティスアバットメントはチタン製のものしかありません。
スウェーデンやボストンに依頼すると、ジルコニアでも作れるし、アバットメントに色を付けることもできます。
ピンクやゴールドなどの色を付ける理由は、歯肉が薄い人の場合、粘膜貫通部にチタンの金属色のものを使用すると黒ずんだ感じに見えることがあるからです。
欧米では、ジルコニアの白いアバットメントを使ったり、チタン製のアバットメントにピンクなどの色を付けたりして歯茎の色に近づけることが可能です。そこまで審美性を追求することができるのです。
ただメーカーによると、数年後にはそのようなアバットメントを日本でも製作することができるようになるということです。

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