ストローマン社の研修会に参加しました

2024年1月14日(日)、ストローマン・ジャパン株式会社(Straumann Japan)の研修会が東京ミッドタウン八重洲で行われ、私も参加してきました。

タイトルは、『開発者 Dr. Ophir Fromovich が語るStraumann BLX インプラント』です。BLXインプラントの開発秘話から治療の秘訣までを、開発者から直接聞くことのできる貴重な機会でした。

このBLXインプラントは、2022年に日本で使用可能となり、その直後から当院でも使用しています。

彼は、いま紛争が起きているイスラエルからざわざ来日し、いろいろ興味深い話をしてくれました。どんな発想でこのBLXインプラントを作ったか、そしてこのインプラントを使用する際の注意点、利点などを知ることができました。

彼はストローマン社の製品開発だけではなく、ノーベル社のノーベルアクティブというインプラントも開発したそうです。

余談ですが、BLXインプラントのほとんどのパンフレットには、ライオンの写真が使われています。なぜライオンか不思議に思っていました。当院のスタッフは、「百獣の王という意味合いで使用しているのではないか」と話していましたが、今回講習会に参加して初めてその理由がわかりました。

ライオンはものすごく鋭い爪と牙を持っていて、いろいろな動物を襲います。その爪や牙の鋭さが、BLXのインプラント体のネジ山の部分をイメージしているということです。

それだけ鋭く、骨に食い込むということです。ただ、BLXインプラントは、症例を選んで使用しなければ難しい点があります。ストローマン社では、ある程度経験値のある歯科医にしか、このインプラントは使えないと明言しています。その理由は、従来のインプラントとは全く違う概念で手術をしなければならないからです。

従来のインプラントは、最終的に使うドリルの形やサイズと形状が類似しています。このBLXは、最終的に使うドリルと入れるインプラント体の形状が全く違います。ドリルの方が直径が細いのです。インプラント体自体が最終的なドリルになるということです。従来のインプラントを長年使ってきた先生は、一瞬戸惑うのではないでしょうか。

今回初めて、開発から治療に使われるまでの経緯を知り、彼が求めているコンセプトが理解できました。

だからこそストローマン社は、ある程度経験値のある先生にしか使ってほしくないと制限を付けているのだと思います。

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