ICOI国際シンポジウムにて

先日、山口院長が世界的権威のあるシンポジウム「ICOI国際シンポジウム」に参加しました。本日は、院長がインプラント技術に対し、そのとき感じたことをお届けします。



先日、みなとみらい地区のパシフィコ横浜でICOI(国際インプラント学会)の国際シンポジウムが開催され、出席してきました。
私はICOIの会員で、カナダでライセンスを取得しましたが、このような学会に出席することが義務付けられています。
今回の世界的なシンポジウムに参加して痛感したことは、これからの歯科医療は、最先端の医療機器を持って、それを有効に利用していかなければならないということです。その機器とは、友生歯科医院でも導入している歯科用コーンビームCTであり、CAD/CAM(Computer Aided Design and Computer Aided Manufacturing)であり、組織再生の最先端技術であるPRGFシステムのための機械などです。病院がこれらの設備を持っているか否かで、治療技術、レベルに大きな開きが出ていることを強く感じました。
そして今回、シンポジウムで講演するため来日したMaurice A.Salama,DMDと、久しぶりに再会できたのも喜びでした。
A.Salama,DMD(右)と山口院長

Maurice A.Salama,DMDと
(ジョージア歯科大学歯周病学 臨床准教授“チームアトランタメンバー”)

かつて、カナダでお会いした彼はジョージア歯科大学歯周病学臨床准教授で、”チームアトランタ”というアメリカのインプラント最先端医療チームの先生をしておられます。
私はアメリカで、彼の兄であるDr.Henry Salama(世界的に有名なインプラント臨床医・アメリカンインプラント学会の第一人者)からも、多くの教えを受けたという所縁のある方です。 
また、ニューヨーク大学歯科学院インプラント学准教授のAdy Palti,DDSにもお会いでき、ミーティング後、楽しく杯を交わす機会を得ました。

このシンポジウムでも話題に上った最先端技術の一つに、PRGF(Plasma Rich Growth Factors:多増殖因子血漿)があります。
PRGFシステムとは、骨造成や組織再生治療を行う際のテクニックの一つで、患者さん自身の血液を遠心分離で3層に分け、血小板に富んだ層の成分を骨の増殖因子として人工骨に混ぜたり、メンブレム(膜)の代わりに使ったりします。組織への定着が早く確実であることがPRGFの利点で、整形外科や形成外科の分野でも、劇的に使用が増えているようです。
いまやインプラント治療は、その機能面の良さは当然のこと、いかに綺麗に入れられるか、審美性を問われる段階に入っています。特に日本人は、欧米人に比べて骨や歯肉が薄いため、インプラントを綺麗に埋入するには、唇側の骨のボリュームを増やす骨造成の技術がますます求められることでしょう。 
PRGFの治療システムは専門の機器や医療スタッフを必要としますが、骨の造成能力を高める増殖因子としてPRGFを使用することは有効であると考えます。

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