下顎臼歯部にショートインプラントの埋入とGBRを行った症例

下顎右側の第一、第二大臼歯の欠損で来院された患者さんです。
長い間大臼歯が無く、ものがうまく噛めなかったのですが、インプラント治療はちょっと怖いような気がして来院をためらっていたそうです。しかしずっと片方ばかりで噛んでいたため、反対側の第二大臼歯が時々腫れるようになり、当院に来院されました。
コーンビームCTで精査したところ下顎管までの距離が非常に短いことがわかり、埋入するインプラントに制限がありました。15年以上前でしたら仮骨延長法(ディストラクション)という方法で骨を垂直的に延長させ、インプラントを埋入していた症例です。実際に手術も何例か行ったのですが、さすがに外科的侵襲度が高いのでその後ほとんど行っていませんでした。
最近ではいろいろなインプラントメーカーがショートインプラントやプラットホームスイッチングシステムのショートインプラントを開発してきているので、それらを埋入することが多くなっています。
実際そのようなショートインプラントを埋入した患者さんのほとんどが、6年、8年と長期にわたり良い経過をたどっているので、こちらの患者さんの場合もあえて負担のかかるハイリスクな手術は避け、ショートインプラントを埋入しました。
それと同時に骨の吸収を抑えるため、人工骨と吸収性メンブレムとチタン製の小ネジを用いて、確実なGBRを行った症例です。術後の痛みや腫れはほとんどなく、経過は良好です。

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