海外在住の患者さんにサイナスリフトとインプラント埋入を行った症例(飛行機に乗る時の注意点)

40代の女性です。

上顎左側の7番欠損で来院されました。

一般的に、奥歯は第一大臼歯の6番まであれば咀嚼できるのですが、ご本人から7番部に対してもインプラントを使って歯を作ってほしいと強い要望がありました。

この方は半年前、右側にもサイナスリフトを行い、インプラントを埋入しています。今回は左側に、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行いました。

海外に住んでいる方なので、一か月後には飛行機に乗って帰らなければなりません。

サイナスリフトを行った場合、上顎洞への気圧の変化が読めないため飛行機に乗るにはいくつか注意点があります。どんな状態なら飛行機に乗って良いというエビデンスはまだ確立されておらず同様の論文もないので、私の友人である口腔外科の教授といろいろ話し合いました。 

結論としては、まず飛行機に乗る前に必ずCT検査を行うこと。自然孔という鼻腔と上顎洞が交通している部分が詰まっていないか、上顎洞内に炎症が起きていないかを確認します。また、飛行機内では多量のお酒を飲まない、違和感がある場合はこまめに鼻抜きをすることも大切だそうです。

患者さんにはこれらの注意点を伝え、約1か月後にCT検査を行う予定になっています。

このページの先頭に戻る 医療法人社団 友生会 トップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA