60代の男性です。右上の3番に対してインプラント治療を行いました。
上部構造は最新式の製作方法である、アトランティスアバットメントを用いて歯を製作しました。
これを用いた理由は、インプラントは適切なポジション、適切な深度で埋入できたのですが、こちらの患者さんの場合軟組織、骨膜、粘膜が非常に分厚いために、粘膜貫通部が非常に長くなるからです。既成のアバットメントでは技工士さんが作りにくいため、粘膜貫通部の長さをアバットメントで長くする必要がありました。
CAD/CAMを用いたアトランティスアバットメントで歯を製作し、とてもきれいに上部構造が出来上がりました。ご本人も非常に満足して下さっています。
ただ欠点としては、今のところアトランティスアバットメントはスウェーデンとアメリカのボストンの2か所でしか作られていません。今後日本でも作られるようになるという話ですが、まだ先のことになりそうです。海外から運ばれてくるため、製作日数が1週間ほど伸びてしまうようです。