急性の化膿性根尖性歯周炎のため歯根端切除手術を行い、歯を保存した症例

70代の男性です。左下の4番部と6番部には、すでにインプラントが埋入されています。4-5-6番のブリッジで上部構造が装着されている患者さんですが、そのインプラントに隣接する犬歯(3番)が急性の化膿性根尖性歯周炎になり、来院されました。
こういう歯は、早期に対応しなければ感染がインプラントに近づき、逆行性のインプラント周囲炎になる可能性があります。ただ3番歯冠部のカリエスは大きくなかったので、ご本人は抜歯を希望されませんでした。
このような症例では、基本的な口腔外科小手術である歯根端切除手術を行い、犬歯を保存することが可能です。
インプラントだけではなく、こうした口腔外科的な小手術がしっかり行えなければ、患者さんの口腔内の環境を維持することは難しいと思います。
この手術を行ったからと言って、長期的にこの歯を保存できるとは限らないため、リスクがある部分は今後も経過観察を行っていく予定です。


 

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