半年間、抜歯窩の治癒を待って上顎洞底挙上手術を行った症例


60代の男性です。右上6番欠損で来院されました。
ブリッジにするかインプラントにするか、ご本人は相当悩んでいらっしゃいました。半年くらい考えてインプラント治療を選択されました。
その半年というのは、6番を抜歯して抜歯窩の治癒を待つためにちょうど必要な期間だったので、全く慌てる必要はありませんでした。
患者さんにもよくお話しすることですが、インプラントという治療、とくに欠損補綴の場合は慌てる治療ではありません。治療方法と結果をよく知り、起こりうる偶発症についても充分に考えた上で選択していただきたいと思います。
この症例は、比較的やさしい手術でした。というのは、上顎洞の洞底部は平坦でなだらか。挙上する範囲も広くはありませんでした。
そして、洞粘膜もある程度の厚みがあり、損傷するリスクが少なかったからです。
患者さんによっては、洞粘膜の厚みがティッシュペーパー1枚程度しかない人も、3枚程度の厚みのある人もいます。やはり厚みがある方が手術はやりやすくなります。
治療時間も短く、1時間半程度で手術は終了しました。




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