全身麻酔下で腐骨除去の手術を行った症例

60代の女性です。
10月末、地域中核病院で当院のスタッフと共に全身麻酔下で手術を行ってきました。
当院を受診されたきっかけは、口腔内が臭い、歯茎がひりひりする、入れ歯が痛くて入れられないということでした。ご本人の要望で、手術は月曜日に行うことと、執刀医が私であることを強く希望されました。
手術内容は、腐骨除去です。広範囲にわたる腐骨除去の場合は、充分な全身管理のもと全身麻酔下で行うことでリスクをより軽減できます。術後に入院も必要であったため、当院の診療時間内ではありましたが私が非常勤で行っている地域中核病院で手術を行いました。
時間は30分くらいで終わりました。


最近感じることですが、骨粗鬆症の薬であるBP(ボスフォネート)剤の注射または経口投与された患者さんが、知らず知らずのうちに腐骨になるケースが多くなっているように思います。
骨折予防でBP剤を投与されることが増え、口腔内の環境が悪いために感染症をおこして、腐骨化するケースが少しずつみられるようになりました。原因としては、歯周病や根尖性歯周炎、義歯の不適合、抜歯などです。
だからこそ整形外科医との連携を密にして、歯科治療に取り組まなければならないと思います。

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