上顎洞底挙上手術とインプラント埋入を1回法で行った症例

40代の女性です。右上の4番、5番欠損で来院されました。

歯槽骨頂から洞底部までの垂直的な距離が非常に短かったため、上顎洞底挙上手術を行わなければインプラントを埋入することができないケースでした。
その垂直的な距離は4㎜~5㎜程度で、挙上手術と同時にインプラントを埋入できるかどうかもわからない状態でした。

この症例も洞粘膜が薄くティッシュペーパー一枚程度だったため、洞粘膜を損傷しないよう丁寧に挙上しました。
上顎洞の洞底部の形態も少しいびつだったので、剥離は慎重に行いました。
洞粘膜を損傷することなく剥離できたので、患者さんの呼吸に合わせて洞粘膜が上下に動くのが確認できました。

※ご注意:実際の手術映像が再生されます。
一般の方は、ご気分の悪くなる可能性がございますので、医療関係者のみの閲覧を推奨いたします。

静脈内鎮静法を用いたため手術の間、患者さんはうとうとと眠った状態でした。1時間半程度の手術でしたが、終わって目を覚ました時「もう終わったのですか?」と驚かれたほどです。
幸いなことに挙上手術の後、すぐに4番部と5番部にインプラントも埋入でき、上顎洞底挙上手術とインプラント埋入を同時に行う1回法で治療を終了することができました。
6か月後には型取りをして、最終補綴物を装着する予定です。

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