25年間のインプラント実績データからわかること


いま、当院の約25年にわたるインプラント治療の実績をデータにまとめています。
あらためてその数字を見て事務長が驚いているのは、下顎臼歯部への埋入本数と上顎臼歯部への埋入本数がほぼ同数だったことです。
通常、インプラント埋入が多い先生でも考えられないデータのようです。これは、いかに当院が上顎洞底挙上手術の症例が多いかを物語っています。
やはり、上顎臼歯部へのインプラント治療がうまく出来なければ、インプラントの症例数、適応症は激減します。
とくに、歯が一本もない無歯顎の患者さんにインプラントを多数埋入して、固定式のインプラントブリッジ(ボーンアンカードブリッジ)を装着するためには、上顎洞底挙上手術、ラテラルウィンドウテクニックを行う技術が無ければ、ほぼ不可能です。
下顎は、比較的初心者でも全顎のボーンアンカードブリッジができますが、やはり上顎は難しいと思います。
上顎洞底挙上手術を行わないで、4本~6本のインプラントを傾斜埋入して行う「オールオン4」「オールオン6」という方法もあるのですが、私は絶対にやりません。
そういう方法で埋入した症例を見ると、非常にプラークコントロールの状態が悪いことがわかります。要するに、自分で口腔内の清掃ができないのです。
自分がもし患者さんの立場になるなら、絶対に受けたくない治療法です。
8本から10本という多数歯のインプラントを埋入して、6番から6番、もしくは7番から7番までのボーンアンカードブリッジにした方が、清掃性が良く、しかも咀嚼や発音も優れています。
従って当院では、全顎的な治療を行う際は、多数歯を埋入して固定式のインプラントブリッジを装着することがほとんどです。

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