充分なカウンセリングを行い、サイナスリフトで長いインプラントを埋入する治療計画を立てた症例

50代女性です。
右上6番の1歯欠損で来院されました。
欠損補綴の方法として、局部床義歯、ブリッジ、インプラントの3つが考えられました。
そしてインプラントならば、ショートインプラントを使うのか、サイナスリフトを行って長いインプラントを埋入するかの全部で四択でした。
術前にカウンセリングを行い、患者さんと充分なコミュニケーションをとったところインプラント治療を選択されました。
その理由は、取り外し式の義歯は入れたくない、両臨在歯の切削が嫌なのでブリッジにはしたくないということでした。問題はショートインプラントと長いインプラント、どちらにするかですが、患者さんから「ショートインプラントの予後はどうですか?」と非常に的確な質問を投げかけられました。
ショートインプラントというのは、実際に臨床で使われるようになって年数が浅く、海外の文献を見ても5、6年のリサーチしか出てきません。「当院はインプラントに長期間の保証を付けているのですが、15年、20年後のことはまだわかりません」とお伝えしました。
「長いインプラントを入れるためのサイナスリフトは外科的侵襲度は高そうですが、その予後はどうですか?」との質問には、「長いインプラントを入れられるし、手術を無事に行うことができれば治療の長期的成功の確率は高いです」と説明しました。
結果的に、この方はサイナスリフトを受けることを選択されました。それを選んだもう一つの理由は、「欠損歯の後ろにある7番部もいずれインプラントが必要になる可能性があるので、先にサイナスリフトで骨造成を行っておけば7番部が抜歯となった時、簡単なインプラント手術で治療を終えることができます」と説明したことでした。
このように、今現在の状態だけではなく、将来的に臨在歯や対合歯のことも考えて治療計画を立てることが重要です。

術前のCT

術後のCT

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