左上の臼歯部に大規模な骨造成を行い、まずは2本のインプラントを埋入した症例


当院には、インターネットの情報や情報紙を見て、あるいはご家族や友人からの紹介で来院される方が多数いらっしゃいますが、中には他院の歯科医師からの依頼で治療を行うこともあります。
この方は、50代の男性です。他院からの紹介で、左上の4、5、6、7番欠損に対し、上顎洞底挙上手術を行ってほしいと初診で来院されました。
上顎洞底挙上手術の基本的な考え方として、既存骨の高さが5ミリ以上の場合は、上顎洞底挙上手術による骨造成とインプラントの埋入手術を同時に行ってよいというルールがあります。すなわち、インプラントを埋入した時の初期固定がある程度獲得される場合は、1回法で行えるということです。
術前のCT検査によると、この患者さんの骨の高さは、多いところで3~4ミリ。場所によっては1.5ミリと既存骨が不足していたので、最初から骨造成とインプラント埋入の2回法になりますとお伝えしました。
ただ、どんなに大規模な骨造成を行っても、人間の体の特性として骨は多少縮んでしまいます。そのため骨造成をする場合は、量を多めに120%くらい多くしたほうがいいと言われています。
さらに、インプラントは1本でも先に埋入していたほうが骨の収縮を減らせることがわかっています。これまでの経験でもそれがわかっているので、初期固定が取れる所で、なんとか2本のインプラントを埋入しました。
そして、残りの1本は、数か月後に埋入する約束をしました。
今回は、1回法と2回法の両方を組み合わせて行った症例です。紹介してくださった歯科医師が見学に来られました。「とても勉強になりました」言ってくださり、私も手術のやりがいがありました。
この患者さんは、術前の説明や術後の腫れについてもよく理解され、インフォームドコンセントがうまくいったので、良い治療ができたと思います。

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