こちらの患者さんは50代の男性です。左下臼歯部欠損に対して、Xiveインプラントを左下4番部と6番部に埋入し、アトランティスアバットメントを装着して修復処置を行った症例です。
現在、歯科におけるインプラント治療の流れは、CTデータをもとに行う術前のシュミレーションとその結果に基づくサージカルガイドを用いた外科手術、CAD/CAMを利用し患者さんの口腔内のそれぞれの形態にフィットするカスタムアバットメントの作成、そして上部構造の製作が主流となっています。
アトランティスアバットメントは、以前のブログ(2014.12.1の記事)にも紹介したとおり、患者さんそれぞれの口腔内の状態に合わせて作るオリジナルなもので、従来のものに比べ長期的な予後が非常に期待できます。しかも、デンツプライ社のXiveインプラントだけではなく、他社のインプラントにも適応すると言われています。
アメリカ、ヨーロッパではその使用頻度が非常に高いのですが、日本では昨年11月末に初めて認可されました。
一般ユーザーの使用は2月23日以降と言われていますが、当院ではデンツプライ社の協力により、11月後半から使用しています。
患者さんから高い評価をいただいており、今後も経過を見守っていきたいと思います。
2月22日(日)には、東京でDENTSPLY Implants講演会が行われ、アトランティスアバットメントの特徴や臨床応用についての解説が行われる予定です。