口腔内スキャナーに関心を示された患者さん

最近治療した患者さんとの間で、印象深いできごとがありました。

60代の男性で、普段は治療に来られてもあまりお話しもしない、ほとんど表情も変えない方です。

インプラント治療の第二段階に入り、口腔内スキャナーを見た時、「なんだこれは!」とびっくりして表情が見る見るうちに変わりました。この方は電気関係の仕事をされているということで、口腔内スキャナーに強い関心を示されました。

ご自分のカメラでスキャンした画像を撮りたい、2次手術をした後のレントゲン写真を撮りたい、アバットメントを入れたところの写真も撮りたい、ジルコニアで歯ができた時の写真もと、次々に撮影されていました。

その後、当院の技工所の前でたまたまこの方にお会いしたので、見ていきますか?と声を掛けました。口腔内スキャナーのデータをもとにパソコン上でデザインして、ミリングマシンで削り出し、歯を作るという過程を見て、とても感激されていました。

電気関係のお仕事をしている方が当院のデジタル機器やシステムを見て興味を持ってくださるとわかり、嬉しく思いました。 最近当院では、型取りの印象材をほとんど使わなくなくなりました。当院で作っている技工物のおよそ7割は、デジタル化されていると思います。そして、デジタル化はどんどん加速しています。

保険のルールも変わってきています。今年4月の健康保険改正でCAD/CAMインレーが保険でできるようになりました。歯の治療には、大きく分けて被せるものと詰めるものの2種類あり、数年前からCAD/CAM冠と言う被せものが保険で作れるようになりましたが、CAD/CAMインレーという詰め物も保険適用になりました。

ただし、CAD/CAMインレーは保険で行う場合、アナログの方法で型を取り、模型を作ってスキャナーで取り込むということです。口腔内スキャナーがあれば、そんな煩わしいことは必要ないのですが、その設備の無いところに合わせて保険が改正されたようです。

口腔内スキャナー

CAD/CAMによって作られる歯

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